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Janowsky,Hong & Morter,1998による研究報告
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はじめに
今回は,MBTI性格診断のS/N軸とHSPとの関係についてみていきます。
HSPとは
HSP (ハイリ―センシティブパーソン)とは、環境、人からうけとる刺激に敏感な「感受性が強い」人のことです。
MBTI性格診断とは
MBTI とは世界でよく利用されている性格タイプ 診断テストのことです。
S(感覚)/N(直観)軸とは
MBTI性格診断は、相対する2つの因子を4軸の組み合わせパターンで性格特性をみるものです。 全部で16パターンのキャラクターが存在します。
今回はMBTI4軸 のの一つの軸
S(感覚)/N(直観)
とHSPとの関連性についてみていきます。
MBTI4軸の組み合わせ
・E/I:外向型(E)か内向型(I)
・S/N:感覚的(S)か直感的(N)←今回注目していく部分です。
・T/F:思考的(T)か感情的(F)
・J/P:規律的(J)か知覚的(P)
四軸についてはこちら↓
S(感覚)かN(直観)軸は、情報を取り入れるときのものの見方の違いに関わっています。
S(感覚型)の人は、
実際に経験し、五感を感じて具体的な事実を捉える傾向があり、過去の経験を重視して、目の前の現実に対して取り組みます。
現実主義で先のことを考えるのは基本的に苦手なタイプです。
感覚志向の人は周囲から、着実で規則正しく、細やかな人であると思われることが多いです。
N(直感型)の人は、
実体のない六感も感じて抽象的なイメージから包括的に情報を集めます。
比喩的なものやアイディアで可能性を関連づけていくことに惹きつけられ、明確なものより洞察することや複雑な体系を探し求めます。
周りからは想像力が豊かで、 既存のやり方と違う型にはまらない考え方をします。
感覚的(S)の特徴
直感的(N)の特徴
S(感覚) | N(直観) |
---|---|
多数派(約70%強) | 少数派(約30%弱) |
正確な事実、具体的なものに目が行く | 比喩的、全体的に考える |
事実に即し常識的に動く | 独創性、斬新的な発想を好む |
結果を重んじ実務的 | 理論を重んじ学術的 |
自分の経験を信頼する | 裏に理論や関連性を見いだし仮説を立てる |
慣習や確立した手法を重視 | 慣習にとらわれず独自の方法をとる |
注意力、観察力に優れ、感覚を研ぎ澄ませる | 集中力、想像力に優れ、感覚を遮断する |
音・光・匂いなどの刺激にすぐ反応する | 物思いに耽って気付かないことがある |
現状を観察する | 背景を洞察する |
詳細を注目する | 大局を俯瞰する |
木を見て森を見ず | 森を見て木を見ず |
部分から全体に意識が向かう | 全体から部分へ意識が向かう |
まずは事実や具体例から入る | いきなり理論やイメージから入る |
実際に今起きていることに着目する | 物事の意味や可能性に着目する |
具体的・個別的事例に学ぶ | 抽象的・観念的概念に学ぶ |
ものごとを観察したり、記憶する | 事実の背景にあるパターンや意味をとらえる |
先のことより今に目が向きやすい | 今より先のことに眼が向きやすい |
行動様式や趣味嗜好が比較的わかりやすい | 行動様式や趣味嗜好が多様かつ複雑 |
方法論やテクニックを重視 | 本質的理解を重視 |
時系列から考える(順算•逆算型) | 時系列からは考えない(順不同型) |
意図より、まずやり方を知りたい | やり方より、まず意図を知りたい |
うまくやるには、今までのやり方に従うのが良い | 既存の方法の欠点を検討し、未解決の問題に取りかかるのが良い |
五感や反射神経のが強い | 閃きや好奇心のが強い |
生物的な強さ | 人間としての可能性 |
ミクロ視点 | マクロ視点 |
マルチタスク | マルチスキル |
1つを重点的に鍛えるがそれ以外は疎か | 均等に鍛えるが1つ1つで劣る |
得意分野やスキルはひとつに絞る | 得意分野やスキルは絞らない |
熟練した職人技で仕事を行う | 仕組みやシステムで全体を合理化する |
五感 | 第六感 |
具象 | 抽象 |
現実 | 想像 |
実践 | 概念 |
体験 | 理論 |
伝統 | オリジナル |
現実主義 | 理想主義 |
実務的 | 学究的 |
実際的 | 空想的 |
直感的 | 直観的 |
刺激的 | 魅惑的 |
記号的 | 象徴的 |
作製 | 創造 |
製作 | 企画 |
建設 | 発明 |
事実 | 観念 |
S(感覚)/N(直観)の比較
人口比
S(感情)とN(直感)タイプの人口比を調べてみました。
この表からみると、S(感覚)が7割、N型が3割で大きな差がみられるわね。
S型は現実主義(物質欲)、N型は理想主義(精神性)と考えると現実主義者が多いということにょろね。
また、N型の8割はHSP気質のタイプだね。
INFP,INFJ,INTJ,INTP,ENFJ,ENFP
HSPは生きづらさの指標とは考えられていないけど、少数派グループになるから生きづらく感じるのかな。
HSPは創造性
S型は、伝統文化を引き継ぐような職人気質、官僚、公務員タイプ。
一方のN型は常識にとらわれない一匹オオカミ的クリエイタータイプというイメージしますね。
HSPはクリエイティブとよく言われてるけど、N型にHSPタイプが多いということは、このN型の特徴からきているのかもしれませんね。
空想、想像に耽りやすく、第六感に頼るところのNタイプの特徴と、HSPの特徴もマッチングしてるにょろ。
E(外向き)/I(内向き)の比率はほぼ同等と考えると、HSPの気質を特徴つけているのがN(直感)のようですね。
T(思考)/F(感情)軸でもF(感情)のほうがHSP気質が強くなるので、〇NF〇がHSPの上位をしめるわけね。
HSPが多い上位4位
INFP:1位
INFJ:2位
ENFP:3位
ENFJ:4位
グレーゾーンアスペルガー(人口の5%)と言われてる人がこのあたりに多い気がしますね。
まとめ
まとめです。
・人口比は、S(感受性)70%>N(直感)30%
・N(直感)のうち80%はHSP気質がつよいタイプ。
つまりNがHSP特性に大きく影響しているようだ。
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