「こころ」はどこにある? ~表層意識と潜在意識との関係~

HSPと意識
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はじめに

「心を病む」とかいいますが、心っていったいなんなのでしょうか。

ハートというから、胸にあるものと思ってしまいますよね。
表層意識、潜在意識を踏まえて心の構造をみていきましょう。

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「こころ」はどこにあるの?

こころ」はどこにあると思いますか?

メンタルが不調になった場合においてまず不調を訴える部分が腸と胸。
消化器官ではお腹の不調、胃の胸やけ
呼吸器では胸の動悸、圧迫感などを伴ないます。
そのため、心は胸(ハート)にあると勘違いしがちです。

すでに紀元前の哲学者アリストテレスは
「こころは脳にある」
と説いており、
現代脳科学でも明らかにされています。

脳と心の三位一体

車は大きく、
・コントロールするハンドル、ブレーキといった「制御系
・動力を伝えるシャフト、タイヤといった「駆動系
・車を動かすエンジン、アクセルといった「動力系
の三位一体で構成されています。

脳科学的においても、ポール・D・マクリーン博士によって、
脳は大きく
大脳皮質(人間脳)
大脳辺縁系(動物脳)
脳幹(爬虫類脳)
といった3つの領域で構成されている
「脳の三位一体論」
が提唱されています。

それぞれの脳の領域からは、
大脳皮質・・GABA、アセチルコリン(抑制、認知に関わる)
大脳辺縁系・・ドーパミン(感情、学習に関わる)
脳幹・・セロトニン、ノルアドレナリン(意欲に関わる)
精神状態に関わる神経伝達物質が分泌されています。

それ以前にも、哲学者のイマヌエル・カント(1724年~1804年)が、
人間の精神のはたらきとして

の三能力説を主張していました。
彼は
「私は何を知りうるか、私は何を望んでよいか、私は何をなすべきか」
との有名な問いを示し、人間の知性・感情・意志を検討しました。

この3つの能力は、
それぞれ脳の三位一体にも対応し
「心と脳」
の関係は下記のように整合していることが分かります。

  脳の構造 精神の働き 神経伝達物質 意識対応
制御系 大脳皮質(人間脳) GABA
アセチルコリン
表層意識
駆動系 大脳辺縁系(動物脳) ドーパミン 潜在意識
動力系 脳幹(爬虫類脳) ノルアドレナリン
セロトニン
ヒスタミン

オキシトシン

脳のどこに「こころ」が存在する?

脳は大脳皮質大脳辺縁系脳幹の三位一体構成がなされていますが、
では、脳のどこに「こころ」が宿るのでしょうか。

もっとも高次の理性、創造性、優しさに関わり情報を統合する「大脳皮質」は人間脳と呼ばれていますが、一見してここに「こころ」が存在しているものと思いがちです。
しかし、本当の「こころ」は古い脳領域である、「大脳辺縁系」、「脳幹領域」に存在しています。


櫻井武著の
「こころ」はいかにして生まれるのか。
〜最新脳科学で解き明かす「情動」〜
でも、「こころ」は大脳皮質の部分ではなく、
脳のもっと古い部分にあり、
「こころ」をつくる要素として
「感情」
は不可欠な要素と説明しています。

そして、感情に関わるのが、神経伝達物質ドーパミンでその分泌には大脳辺縁系にある
報酬系回路(A10回路)
が関わっています。

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Natural-Spi研究所大神司

Natural-Spi研究所大神司

愛媛県松山市在住。 HSP気質によくみられる解離性障害(離人症)を受けやすく(MBTI診断ではISFP)、20代前半に大うつ病(定型うつ)発症。無意識からトラウマケア可能な自然治癒力法を発見し、精神医療でも治療できない20年近くに及ぶ大うつを克服。「Holistic Healing」と命名して提供しています。コロナ禍により家庭内でも実践できるパワーアップ版「Natural Selfcare Program」としてオンライン化。大うつ病以外に不安障害、摂食障害、睡眠障害、向精神薬の離脱症状抑制にも効果的です。             

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