HSP気質の向き合い方07 ~ボーと考える癖の原因とやめるコツ~

HSPと向き合う
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おすすめHSPタイプ(IPタイプ)

1位30% ISFP
2位15% ISFJ
3位15% INFP
大うつ病、不安障害になりやすいMBTIタイプ
  Janowsky,Hong & Morter,1998による研究報告
(%は大うつ病に対する比率)

HSP(ハイリーセンシティブパーソン)とは

HSPはなぜ「ボーとしてる」と言われる

HSPの人の特性の一つが「ものを深く考える」。
考えるのはいいですが、考えすぎるのが悩みのタネですね。

「よくボーとしてる」
「何を考えているのか分からない」
と言われる人も多いようですよ。

ぼーとして天然がある人はHSP高し!

暇なときは何もせず哲学者のように空想に耽ったり、
回答のないことをひたすら考えボーと考えてしまう。

そんな人にHSPの人は多いようです。

「ボーっとしてる」
と言われるととても傷つくし、
不本意だなって感じた経験の人も多いのではないでしょうか。

実はこれも脳の働き方がHSPと非HSP
で感覚が異なっているから起きる現象なのです。
その違いは以下の特徴があります。

HSPの特徴

・偏桃体の働きが強く、危険を察知しやすいから。
・刺激を受け取る島皮質の働きが活発

この脳の働き方の違いはHSPと非HSPの思考の仕方、
感覚の受け取り方が異なっているのです。

ぼーっとなるのは「解離性障害」による影響

ぼーと考える癖も実はトラウマと関係しています。

HSPは刺激を受け取る島皮質が過敏に働いていますが、
そのためにトラウマを受けやすい特徴をもっています。

特にトラウマの一種、解離性障害という症状を受けやすく
これを受けると「ボー」とする症状(離人症)が強くなっていくのです。

解離性障害は慢性ストレスによって生じやすく、そのため、
機能不全家庭で毎日家の中にいるのが怖く、
安全基地が得られなかったという人によくみられる症状です。

そのため、不安障害、うつ病、強迫性障害などの精神疾患を発症しやすくもあります。

解離性障害 は一種の防衛反応であり、副交感神経優位背側迷走神経)にし過眠、
慢性疲労の原因にもなっていきます。

離人症は親の過干渉で起こりやすいです。
ぼーとしたり、無気力になるデメリットもありますが、行動が大胆になれる面も。

これが、HSSの大胆さと関係しているのかもしれませんね。

HSPは想像力豊かで賢い

ぼーとしているようでも、実はクリエイティブで賢いのがHSP。

HSPが深く考え込んでしまうのも、
この離人感により意識が「ボー」とついつい考えてしまう癖があるから。

人から話を聞いて理解していく力もスローペースになっていきますが、
理解できれば高い能力を発揮する 能力があるようです。

アメリカのジョージア工科大学やニューメキシコ大学などが行なった研究によると、“ボンヤリ” は脳の効率がいいことを示している可能性があるそうです。よく空想にふけると答えた人ほど試験の点数がよく、脳が盛んに活動していることがMRIスキャンで観察されたとのこと(2017年8月の『Neuropsychologia』誌に発表)。

研究論文の共同執筆者であるジョージア工科大学心理学教授エリック・シューマッハー(Eric H. Schumacher)氏はこう述べます。

「脳の効率が高い人は、いろいろな考えがあふれだすのを止めるのが難しいほど、脳の機能が活発なのではないかと思われます」

(引用元:Cosmopolitan|研究が指摘!夢想にふけりがちな人は、実は頭がいい!?

実は、HSPの人は自分が思っているよりも周囲の人はあまり考えずに行動をしているんです。

HSPと非HSPは思考と物事の捉え方、感じ方が違うんです・・・。自分は普通に考えてると思っても、非HSPの人は考えてないことが多くあります。

それに気づくと周囲の人が別次元にいる人間にみえてくる不思議な感覚になります。

考えないようにするコツ

色々と深く考えすぎることは、想像性を高めクリエイティブ脳、
考察力を深める一方、脳が疲労するので疲れやすい原因にもなります。
この「ぐるぐる思考」を止める方法を紹介します。

ぼーと思考の働きの原理

脳のネットワークは大きく2つに分けられます。

集中し情報収集しているときに使われる「セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク
ぼんやりし情報を整理しているときに使われる「デフォルトモード・ネットワーク
です。

「ぼー」としてぐるぐる思考が止まらないときは、
「デフォルトモード・ネットワーク」
が過剰に活動してしまっている状態です。
この状態は、
散歩しながら周囲をきょろきょろしたり、
何を見るともなくぼんやりするなど
1点を注視しない時や
目を閉じることで起動します。

2つのモードは、一方が使われすぎるともう片方が強制的に使われる
仕組みになっています。

つまり、
パソコンやスマホなどをじっと注視し、
「 セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク 」
が使われすぎると
「デフォルトモード・ネットワーク」
が行われ 「ぐるぐる思考」が起こります

「ぼー」とすることを回避するやり方

脳の思考は、目の動きである眼球運動と密接に関係しています。

「ぼー」とするときの
「デフォルトモード・ネットワーク」
が働いてるときは目が彷徨っている状態。
つまり、
目を固定することでこのネットワークが停止します。

その簡単にできる方法は2つあります。

「ぼー」とするのをやめる方法
1.1点を注視する。
2.目を端によせて10秒固定する。

1.1点を注視するやり方
例えば、パソコンを利用しているときは、
キーボードのボタンを10秒程度注視するだけで
「ぐるぐる思考」が停止します。
他にもなにか文字や物体でも
固定できるようなものでもOKです。

2. 目を端によせて10秒固定する。
目を左右どちらでもいいので、限界まで端に寄せたら、
そのままの位置で10秒固定します。
元に戻すと、思考がかなりすっきりしていると思います。

ここで何かをやり始めれば、
考えは切り替わりぐるぐる思考から脱却できます。

昼間だけでなく、夜寝る前に行っても効果的です。

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Natural-Spi研究所大神司

Natural-Spi研究所大神司

愛媛県松山市在住。 HSP気質によくみられる解離性障害(離人症)を受けやすく(MBTI診断ではISFP)、20代前半に大うつ病(定型うつ)発症。無意識からトラウマケア可能な自然治癒力法を発見し、精神医療でも治療できない20年近くに及ぶ大うつを克服。「Holistic Healing」と命名して提供しています。コロナ禍により家庭内でも実践できるパワーアップ版「Natural Selfcare Program」としてオンライン化。大うつ病以外に不安障害、摂食障害、睡眠障害、向精神薬の離脱症状抑制にも効果的です。             

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