新自律神経システム「Polyvagal理論」

トラウマ関係

はじめに

交感神経は高くなると不安定になるのはわかるにょろが、リラックスすると言われている副交感神経が優位になると不安定になるのがいまいちよくわからないにょー。

日本の自律神経の考え方は交感神経、副交感神経の2つの系統で考えられることが多いですが、実は古い考え方で間違っているのです。

三元系で考えるpolyvagal理論を理解するとすっきりするよ!

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日本での一般的な自律神経系の理論(二元系)

うつ病の投薬治療には抗鬱薬が処方されます。
これは、覚醒系の神経伝達物質セロトニンとノルアドレナリンを高める薬です。
しかし、日本でのうつ病とされているものは「不眠」とされており、これだと抗鬱薬を処方すると、さらに不眠が悪化することになります。
実は本来のうつ病は過眠傾向の強いもの。
ただ、なぜ交感神経が高まって過眠状態になるのかよくわかっていませんでした。
書籍によくかかれてある表記

  非定型うつ 定型うつ
日本 過眠 不眠
正しいのは 不眠 過眠
処方薬 抗不安薬(鎮静系) 抗うつ剤(覚醒系)

交感神経、副交感神経の2元論モデルだと矛盾が生じてしまい、上手く説明がつきませんでしたが、1996年にイギリスのステファン・ポージェス博士は、ポリヴェーガル理論 (Polyvagal Theory::多重迷走神経理論) を発表し、この矛盾を解決します。現在はこのモデルは世界に受け入れられ一般的に利用されています。ところが、日本ではまだ2元論モデルが利用され、うつ病に対する間違った認識、治療法が行われているのが現状です。

ポリヴェーガル理論とは~3つの神経系統からなる理論~

では、ポリヴェーガル理論の説明にいきます。
ポージェス博士 の理論では、これまでの自律神経系の中に「社会神経系」といった新たな概念を持ち込み、3つの神経系によって環境への対応、危機管理システムが構成されている・・と考えていることです。 つまり、2元系を3元系に拡張して考えたのが特徴です。

3つの神経系

迷走神経とは、脳幹の延髄に神経核を持ち、12ある脳神経の一つ、第10脳神経に該当します。
最も大きな神経で、内臓のほとんどと繋がり、一般的にいわれる副交感神経は迷走神経に属しています。

ポージェス 博士は、 従来、副交感神経として分類されていた神経を、延髄の疑核を起点とする腹側迷走神経複合体、延髄の 孤束核 を起点とする背側迷走神経複合体に分けました。
迷走神経だけでなく、他の神経系とも組み合わされているため、「複合体」と呼びます。
つまり、3つの神経系とは具体的には「交感神経」、「腹側迷走神経複合体」、「背側迷走神経複合体」になります。
このうち、「社会神経系」に該当するものは、腹側迷走神経複合体です。
これら3つの神経系が生命の危機が到来したとき、防衛反応として階層的に使われていきます。

脳幹内の神経系統

・腹側迷走神経複合体(社会神経系)・・・最新の神経系 社会友好モード

系統学的には、人間を含む哺乳類だけに発達した最新の神経系です。
横隔膜より上にあり、目、表情、声質、声帯、口、顎、頭、心臓、肺などの働きに関わり、他者との意志疎通、自己鎮静など社会的な繋がりを促す「社会友好モード」に使われます。
危機が訪れても、冷静に行動し、周囲の人間との強力体制をとろうとします。

・交感神経系・・・闘争・逃走モード

交感神経系は、背側迷走神経複合体の次に発達した神経系で、運動や活動しているときに働いていますが、緊急時には「闘争・逃走モード」が働き、牙をむいて闘う、逃げ出す、緊張、興奮、パニック状態、不眠、PTSDの原因になります。

・背側迷走神経複合体・・・最も古い神経系 固まり、麻痺モード

背側迷走神経複合体は、単細胞生物にも存在する最も古い副交感神経です。
横隔膜より下にあり、適度に働いている時には、「リラックス、休息モード」が働き、消化、睡眠、排世、生殖機能、身体の回復など行います。
生命が危険に犯された時、防衛反応として「固まり・麻痺モード」状態を作動し、シャットダウン、失神、うつ病、解離性障害、いつも疲れる、引きこもりといった症状が起こることになります。

私達の生命の危機が訪れたときの反応の順位は、進化の段階の新しい腹側迷走神経複合体から作動し、これで対応できない場合は、交感神経系、さらに対応出来ない場合は背側迷走神経複合体が作動していきます。
例えば、日常生活では、腹側迷走神経系が働き、人との社会的なコミュニケーションを保っています。
しかし、突然、強盗が家の中に入ってきたとします。
最初に、強盗を説得し、話し合いに持ち込もうとする場合は、腹側迷走神経が優位な状態になります。
話し合いで決着がつきそうでない場合は、交感神経系が優位となり、逃げる、闘う、大声で叫ぶ、あるいはパニック状態になるといった防衛反応が働き、それもできないとなると、背側迷走神経系が優位となって身体は硬直し、失神、解離状態になるように働きます。
いずれの神経系の働きも、生き残るために必要な防衛反応として働いているというのが、この理論の考え方になります。

以上のように、うつ病は「防衛反応」の結果起こったもので、身の生命を守るための症状であることがわかります。「うつ病」=「自殺」というイメージがつきまとっていますがそれは間違いで、休息モード状態です。うつ病が自殺に結びつくのは、精神科で処方される向精神薬の影響が大きいからと考えられます。

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Natural-Spi研究所大神司

Natural-Spi研究所大神司

愛媛県松山市在住。 HSP気質によくみられる解離性障害(離人症)を受けやすく(MBTI診断ではISFP)、20代前半に大うつ病(定型うつ)発症。無意識からトラウマケア可能な自然治癒力法を発見し、精神医療でも治療できない20年近くに及ぶ大うつを克服。「Holistic Healing」と命名して提供しています。コロナ禍により家庭内でも実践できるパワーアップ版「Natural Selfcare Program」としてオンライン化。大うつ病以外に不安障害、摂食障害、睡眠障害、向精神薬の離脱症状抑制にも効果的です。