記紀に記載されている大国主命の話を創作物語としてまとめています。
記紀の現代語訳を読みたい方は後半をご覧ください。

兄神たちは大穴牟遅神を連れて、伯耆国(ほうきのくに)の手間山(てまのやま)へ向かいました。
山のふもとで兄神たちは言いました。
「この山には、赤い猪がいる」
「われらが山の上から追い落とす」
「お前はここで待ち、捕まえろ」
大穴牟遅神は尋ねました。
「もし捕まえられなかったら?」
兄神たちは冷たく笑いました。
「その時は、お前を殺す」
大穴牟遅神は山のふもとで待ちました。
やがて――
ゴロゴロゴロ……!
山の上から、大きなものが転がってきます。
「来た!」
大穴牟遅神は両腕を広げました。
「捕まえるぞ!」
しかし――
それは猪ではありませんでした。
火で真っ赤に焼かれた、大きな石でした。
「熱い!」
大穴牟遅神の身体は焼け、命を落としてしまいました。
その知らせを聞いた母神は、泣き崩れました。
「どうして……」
「どうして、この子が……」
母神は天へ向かい、神産巣日神(かみむすひのかみ)に助けを求めました。
「どうか、息子を助けてください」
神産巣日神は二柱の女神を遣わしました。
きさがい比売(きさがいひめ)と、うむがい比売(うむがいひめ)です。
きさがい比売が身体をこそげ集めます。
うむがい比売が受け取ります。
そして母神が、身体に乳を塗りました。
すると――
大穴牟遅神の胸が動きました。
「……うっ」
「生き返った!」
大穴牟遅神は目を開きました。
そして立ち上がったのです。
一度死んだ若き神は、再び生まれ変わりました。

しかし、兄神たちは諦めませんでした。
「まだ生きているだと?」
「ならば、もう一度だ」
兄神たちは大穴牟遅神を山へ連れていきました。
そこには大きな木がありました。
兄神たちは木を切り倒し、裂け目に楔(くさび)を打ち込みました。
「ここへ入れ」
「何をするのです?」
「早く入れ!」
大穴牟遅神が木の裂け目に入った瞬間――
兄神たちは楔を外しました。
バキッ!
大木が閉じます。
大穴牟遅神は、またしても命を落としました。
母神は息子を探し続けました。
「大穴牟遅神!」
「どこにいるのです!」
やがて大きな木を見つけます。
母神は木を割り開き、息子を救い出しました。
そして、またしても命を取り戻した大穴牟遅神に言いました。
「ここにいてはいけません」
「兄神たちは、あなたを何度でも殺そうとするでしょう」
「木の国へ行きなさい」
「大屋毗古神(おおやびこのかみ)を頼るのです」
大穴牟遅神は母の手を握りました。
「母上……」
「どうか、生きてください」
「あなたも、どうか無事で」
大穴牟遅神は旅立ちました。

大穴牟遅神は、木の国へたどり着きました。
そして大屋毗古神(おおやびこのかみ)に助けを求めました。
「私は、兄たちに命を狙われています」
大屋毗古神は静かにうなずきました。
「話は分かった」
しかし、その時――
遠くから声が聞こえてきます。
「大穴牟遅神を渡せ!」
兄神たちが追ってきたのです。
弓に矢をつがえています。
大屋毗古神は大穴牟遅神を見ました。
「ここにいては危ない」
「逃げなさい」
「どこへ行けばよいのですか?」
大屋毗古神は、遠くを指差しました。
「根の堅州国(ねのかたすくに)へ行きなさい」
「そこには須佐之男命(すさのおのみこと)がいらっしゃる」
「きっと、あなたを導いてくださるでしょう」
「ありがとうございます!」
大穴牟遅神は木の股をくぐり抜け、兄神たちから逃げました。
そして、さらに深い国へ向かったのです。

大穴牟遅神は、長い旅の末に根の堅州国へたどり着きました。
そこは、この世とは少し違う、静かで深い国でした。
その時、一人の女神が現れました。
須勢理毗売命(すせりひめのみこと)です。
二人は目を合わせました。
「……」
「……」
なぜでしょう。
初めて会ったはずなのに、二人の心はすぐに通じ合いました。
須勢理毗売命は父のもとへ戻りました。
「父上」
「どうした?」
「とても美しい神が来られました」
須佐之男命(すさのおのみこと)は大穴牟遅神を見ました。
「ほう……」
「これは葦原色許男命(あしはらのしこおのみこと)ではないか」
須佐之男命は、大穴牟遅神を家へ招きました。
しかし――
その目には、まだ試すような光がありました。
「さて……この神が本当に強い神なのか」
根の国で、大穴牟遅神の新たな試練が始まります。

須佐之男命は言いました。
「今夜は、この部屋で寝るがよい」
大穴牟遅神が部屋へ入ると――
そこには無数の蛇がいました。
「シャアアア……」
「シャアアア……」
大穴牟遅神は息をのみました。
「これは……!」
蛇たちが身体へ近づいてきます。
その時、須勢理毗売命がそっと近づきました。
「これを持ってください」
渡されたのは蛇のヒレでした。
「蛇が近づいたら、三度振ってください」
「三度?」
「はい。恐れないでください」
大穴牟遅神はうなずきました。
蛇が近づいてきます。
「シャアッ!」
大穴牟遅神はヒレを振りました。
「一、二、三!」
すると蛇たちは静かになりました。
夜が明けました。
大穴牟遅神は無事でした。
「須勢理毗売命……ありがとうございます」
姫は微笑みました。
「あなたなら、大丈夫です」

翌夜。
須佐之男命は、また言いました。
「今夜は、この部屋で寝よ」
大穴牟遅神が部屋へ入ると――
そこには蜈蚣(むかで)と蜂がいました。
「ブーン……」
「カサカサカサ……」
「またですか……」
大穴牟遅神が困っていると、須勢理毗売命がやって来ました。
「大丈夫です」
「このヒレを使ってください」
「ありがとうございます」
大穴牟遅神はヒレを握りました。
蜈蚣が迫ります。
蜂が飛びます。
「来るな!」
ヒレを三度振ります。
すると、蜈蚣も蜂も静かになりました。
「やった……!」
大穴牟遅神は、ほっと息をつきました。
しかし、須佐之男命はさらに大きな試練を用意していたのです。
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須佐之男命は、大穴牟遅神に矢を渡しました。
「この鳴鏑(なりかぶら)の矢を、野の中へ射る」
「そして、取ってこい」
大穴牟遅神は野へ入りました。
草原は広く、どこまでも続いています。
「矢はどこだ……?」
その時でした。
ボッ!
遠くで火が上がりました。
「えっ?」
ボッ、ボッ、ボッ!
火は次々と燃え広がります。
「囲まれた!」
大穴牟遅神は走りました。
しかし、どこへ行っても炎です。
その時、一匹の鼠が現れました。
「チュウ……」
「鼠?」
鼠は言いました。
「内はほらほら、外はすぶすぶ」
大穴牟遅神は地面を踏みました。
トン。
トン。
すると――
「穴がある!」
大穴牟遅神は穴の中へ飛び込みました。
炎は頭上を通り過ぎていきます。
やがて鼠が鳴鏑の矢をくわえて戻ってきました。
「チュウ!」
「ありがとう!」
矢羽は鼠の子どもたちに食べられていました。
しかし、矢は無事でした。
大穴牟遅神は矢を持って帰りました。
須佐之男命は驚きました。
「生きて戻ったか……」

須佐之男命は、さらに大穴牟遅神を試しました。
「わしの頭の虱(しらみ)を取れ」
「はい」
しかし、大穴牟遅神が見ると――
そこにいたのは虱ではありません。
「これは……蜈蚣!」
大穴牟遅神が困っていると、須勢理毗売命がやって来ました。
「これを使ってください」
姫が渡したのは、ムクの木の実と赤土でした。
「木の実を噛んでください」
「そして赤土を口に含んで」
大穴牟遅神は言われた通りにしました。
そして、蜈蚣を噛み砕いたように見せました。
「むしゃ……ぺっ!」
須佐之男命は、それを見て笑いました。
「ははは!」
「なかなか愛しい奴よ」
やがて須佐之男命は眠りにつきました。
「今です」
須勢理毗売命が小さく言いました。
大穴牟遅神はうなずきました。
「逃げましょう」

大穴牟遅神は、眠っている須佐之男命の髪を梁に結びつけました。
そして、重い石を戸口に置きました。
「これで、すぐには追ってこられない」
須勢理毗売命を背負います。
「行きましょう」
「はい」
大穴牟遅神は、須佐之男命の宝を持ちました。
生大刀(いくたち)。
生弓矢(いくゆみや)。
そして、天の詔琴(あまののりごと)。
二人は急いで走りました。
ところが――
琴が木に触れました。
ビィィィン――!
大きな音が鳴り響きました。
「しまった!」
地面が震えます。
須佐之男命が目を覚ましました。
「何だ!」
「逃げたな!」
須佐之男命は起き上がろうとしました。
しかし、髪が梁に結びつけられています。
「ええい!」
髪をほどくのに時間がかかりました。
その間に――
大穴牟遅神と須勢理毗売命は、遠くへ逃げていたのです。

大穴牟遅神は、須勢理毗売命を背負って走りました。
山を越え。
谷を越え。
そして、ついに黄泉比良坂(よもつひらさか)へたどり着きました。
その時、後ろから声が響きます。
「待て!」
須佐之男命です。
しかし、大穴牟遅神はすでに坂の向こうへ逃げていました。
須佐之男命は大穴牟遅神を見つめました。
そして、大声で言いました。
「大穴牟遅神よ!」
大穴牟遅神が振り返ります。
「これからは、お前自身の力で国を治めよ!」
「生大刀と生弓矢を使い、八十神たちを追い払え!」
「坂の裾まで追い伏せよ!」
「河の瀬の向こうへ追いやるのだ!」
そして――
須佐之男命は、最後にこう言いました。
「お前こそ、大国主神(おおくにぬしのかみ)となれ!」
「宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)となり、この国を治めよ!」
「我が娘、須勢理毗売命を后とせよ!」
「立派な宮殿を建て、そこに住むがよい!」
大穴牟遅神は深く頭を下げました。
「はい!」
この時――
大穴牟遅神は、一人の若き神から、国を背負う神へと生まれ変わったのです。

大国主神は、生大刀を手にしました。
生弓矢を握りました。
「今こそ……」
「私の国を作る時だ」
八十神たちが現れました。
「大穴牟遅神め!」
「まだわれらに逆らうのか!」
大国主神は静かに答えました。
「もう、私は昔の私ではない」
そして走り出しました。
「行け!」
生大刀が光ります。
生弓矢から矢が放たれます。
八十神たちは逃げました。
「待て!」
大国主神は追いました。
坂の裾へ追い伏せ。
河の瀬の向こうへ追いやり。
ついに八十神たちは姿を消しました。
こうして大国主神は、国造りを始めたのです。
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最初の罠 ― 赤い猪の正体
兄神たちは相談し、伯耆国(ほうきのくに)の手間山(てまのやま)のふもとに着くと、大穴牟遅神にこう言いました。
「この山には赤い猪がいる。
我らが追い立てて下へ落とすから、お前はここで待ち受けて捕まえよ。
もし捕まえなければ、お前を殺す。」
しかし、兄神たちが山から転がし落としたのは、火で真っ赤に焼いた大きな石でした。
大穴牟遅神はそれを本物の猪と思って受け止め、焼けた石に触れて命を落としてしまいます。
母神の嘆きと、神々の救い
大穴牟遅神の母神は深く悲しみ、天へ参上して神産巣日神(かみむすびのかみ)に助けを求めました。
すると、神産巣日神は
きさがい比売(ひめ)と うむがい比売(ひめ)
という二柱の女神を遣わし、蘇らせるよう命じます。
きさがい比売が、焼け付いた身体をこそげ集め
うむがい比売がそれを受け取り
母神がその身体に乳を塗ると
大穴牟遅神は再び息を吹き返し、立派な若者の姿で歩き出しました。
二度目の罠 ― 木の裂け目の死
しかし、兄神たちはそれを見て再びだまし、山へ連れて行きます。
彼らは大木を切り倒し、割れ目に楔(くさび)を打ち込んで広げ、その中に大穴牟遅神を入れさせました。
そして、入った瞬間に楔を外し、木を閉じさせて圧し殺してしまいます。
母神はまた泣きながら探し求め、ついにその木を見つけて割り開き、息子を救い出して蘇らせました。
母神は言います。
「あなたはここにいては、いずれ兄神たちに滅ぼされてしまうでしょう。
すぐに木の国の大屋毗古神(おおやびこのかみ)のもとへ行きなさい。」
大屋毗古神の助けと、根の堅州国への道
大穴牟遅神は母の言葉に従い、大屋毗古神のもとへ身を寄せます。しかし兄神たちは追ってきて、弓に矢をつがえ、大屋毗古神に大穴牟遅神を渡すよう迫りました。
大屋毗古神は大穴牟遅神を木の股からくぐらせて逃がし、こう告げます。
「須佐之男命(すさのおのみこと)のいらっしゃる
根の堅州国(ねのかたすくに)へ向かいなさい。
きっとその大神が、あなたをお守りくださるでしょう。」
こうして、大穴牟遅神は兄神たちの迫害から逃れ、運命を切り開くために、黄泉に近い深い国――須佐之男命のもとへ向かうことになります。
根の堅州国 ― 大穴牟遅神の試練と、須勢理毗売命との出会い
大屋毗古神(おおやびこのかみ)の助言に従い、大穴牟遅神(おおなむぢのかみ)は、須佐之男命(すさのおのみこと)のいらっしゃる根の堅州国(ねのかたすくに)へと向かいました。
運命の出会い ― 須勢理毗売命
根の国に到着すると、須佐之男命の娘である須勢理毗売命(すせりひめのみこと)が現れます。
二人は目を合わせた瞬間、心が通い合い、恋に落ちました。
須勢理毗売命は父のもとへ戻り、
「美しい神が来られました」
と告げます。
須佐之男命は大穴牟遅神を見ると、
「これは葦原色許男命(あしはらのしこおのみこと)である」
と名を呼び、家の中へ招き入れました。
第一の試練 ― 蛇の室
須佐之男命は大穴牟遅神を蛇の室に寝させます。
須勢理毗売命は夫となる大穴牟遅神に、蛇を鎮めるための蛇のヒレを渡し、
「もし蛇があなたを噛もうとしたら、このヒレを三度振り上げて打ち払いなさい」
と教えます。
大穴牟遅神がその通りにすると、蛇たちは静まり、無事に朝を迎えました。
第二の試練 ― 蜈蚣と蜂の室
翌夜、須佐之男命は大穴牟遅神を蜈蚣(むかで)と蜂の室に入れます。
須勢理毗売命は再び、蜈蚣と蜂を鎮めるヒレを渡し、同じように使うよう教えました。
大穴牟遅神はその教えに従い、またも無事に生き延びます。
第三の試練 ― 燃え盛る野と鳴鏑
次に須佐之男命は、広い野に**鳴鏑(なりかぶら)**の矢を射込み、
「この矢を取ってこい」
と命じます。
大穴牟遅神が野に入ると、須佐之男命は周囲に火を放ち、逃げ場のない炎の壁が迫ります。
その時、一匹の鼠が現れ、
「内はほらほら、外はすぶすぶ」
と告げました。
その言葉の通りに地面を踏むと、穴が開いて中に落ち、火をやり過ごすことができました。
やがて鼠が鳴鏑をくわえて持ってきて献上します。
矢羽は鼠の子どもたちが食べてしまっていましたが、矢そのものは無事でした。
誤解と再会
その頃、須勢理毗売命は大穴牟遅神が死んだと思い込み、葬送の道具を手に泣きながら野へ向かっていました。
須佐之男命もまた死んだと思い、野へ出てきます。
そこへ大穴牟遅神が矢を持って戻ってきたため、須佐之男命は驚き、彼を家へ連れ帰りました。
第四の試練 ― 須佐之男命の虱取り
須佐之男命は大穴牟遅神を、田がいくつも並ぶほど広い室に呼び入れ、
「わしの頭の虱を取れ」
と命じます。
しかし、須佐之男命の頭には虱ではなく蜈蚣がうごめいていました。
須勢理毗売命は夫を助けるため、ムクの木の実と赤土を渡します。
大穴牟遅神は木の実を噛み砕き、赤土を口に含んで吐き出し、
あたかも蜈蚣を噛み砕いて吐いたように見せました。
須佐之男命はそれを見て、
「こやつ、なかなか愛しい奴よ」
と心を許して眠りにつきます。
逃走 ― 天の詔琴が鳴り響く
大穴牟遅神は眠った須佐之男命の髪を室の梁に縛り付け、
五百人が引くほどの重い石で戸を塞ぎ、
須勢理毗売命を背負って逃げ出します。
さらに、須佐之男命の
生大刀(いくたち)
生弓矢(いくゆみや)
天の詔琴(あまののりごと)
を持ち出しました。
逃げる途中、天の詔琴が木に触れて大きく鳴り響き、地が震えます。
その音で須佐之男命は目を覚まし、室を引き倒しましたが、
髪を梁に結ばれていたため、追いかけるまでに時間がかかり、
大穴牟遅神と須勢理毗売命は遠くへ逃げ延びることができました。
黄泉比良坂に響く須佐之男命の宣言
― 大国主神、ここに誕生す ―
大穴牟遅神が須勢理毗売命(すせりひめ)を背負い、根の国から逃げ出した時、
須佐之男命(すさのおのみこと)は激しい地鳴りで目を覚まし、
黄泉比良坂(よもつひらさか)まで追いかけて来られました。
遠くに逃げる大穴牟遅神の姿を見つけると、須佐之男命は大声で呼びかけます。
須佐之男命の言葉 ― 国を治める者としての命
須佐之男命は叫びます。
「お前が持っている生大刀(いくたち)と生弓矢(いくゆみや)を使い、
お前の異母兄弟たちを坂の裾に追い伏せ、
河の瀬の向こうへ追い払え。
そして、お前こそ
大国主神(おおくにぬしのかみ)となり、
宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)となって、
この国を治めよ。
我が娘を正式な后とし、
宇迦の山の麓に、
地の底の根の国の岩盤に太い柱を立て、
高天原に届くほど千木を高くそびえさせて宮殿を建て、
そこに住むがよい。」
須佐之男命は、荒ぶる神でありながら、
この瞬間、大穴牟遅神を“国を託すべき者”として認めたのです。
八十神の追放と、国造りの始まり
大穴牟遅神は須佐之男命の言葉に従い、
生大刀と生弓矢を用いて、
自分を迫害してきた八十神(やそがみ)たちを追い払いました。
坂の裾ごとに追い伏せ、
河の瀬ごとに向こうへ追いやり、
ついに国を平定し、
国造りを始められたのです。
ここに、大国主神が誕生します。