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日本神話ー③国生み物語

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創作物語版ー国生み物語ー

国生み・神生みを創作物語としてまとめています。
記紀の現代語訳を読みたい方は後半をご覧ください。

第一章 天と地が分かれ、二柱の神が立ち上がる)

天地がまだ定まらず、光も闇も混じり合っていたころ、世界はまるで胎内のように静かで、どこか温かい気配に満ちていました。
上へ昇ろうとするものは薄く軽く、下へ沈もうとするものは重く濁り、しかしまだ境界は曖昧で、すべてがゆっくりと渦を描いておりました。

その渦の中心に、やがて“気配”が生まれます。
それは形を持たぬまま、ただ「存在しようとする意志」だけが先に芽生えたような、かすかな光のゆらぎでした。
この光は、後に天となる領域へと昇り、澄みきった高天原の気配をつくり出します。
一方、沈む気配は大地の底へと降り、まだ固まらぬ泥のような世界を形づくっていきました。

こうして、天と地はゆっくりと分かれはじめます。
しかし、まだ世界は不完全で、ただ広がるばかりの空虚が続いていました。

そのとき、天の高みにふわりと立ち上がるようにして、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が姿を現されます。
続いて、柔らかな光をまといながら、伊邪那美命(いざなみのみこと)が生まれます。
お二柱は、まるで長い眠りから目覚めたように、静かに互いを見つめ合いました。

まだ何もない世界を見渡すと、そこにはただ、形を求めてうごめく“未完成の大地”が広がっていました。
天つ神々はその様子を憂い、お二柱に語りかけます。

「この漂う大地を整え、国として生み育てなさい。」

その声は風のように優しく、しかし確かな使命を帯びていました。
伊邪那岐命と伊邪那美命は、その言葉を胸に受け止め、ゆっくりとうなずきます。

お二柱はまだ若く、世界の仕組みも知らぬままでしたが、胸の奥には不思議な確信が芽生えていました。
「私たちなら、この世界に形を与えられる。」
その思いは、天と地の間に一本の光の柱のように立ち上がり、国生みの旅の始まりを告げます。

こうして、まだ名もない世界に、初めて“創造の意志”が宿りました。
お二柱は天の浮橋へと歩みを進め、これから始まる長い物語に向かって、静かに一歩を踏み出されるのでした。

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第二章 天の沼矛をふるい、大地が生まれます

伊邪那岐命と伊邪那美命は、天の浮橋に立たれました。
そこは、天と地の境界にただ一本だけ架かる、細く長い光の橋。
足元にはまだ固まらぬ大地が、海のようにゆらめき、どこまでも深い闇と光が混じり合っていました。

お二柱は、天つ神々から授かった天の沼矛(あめのぬぼこ)を手に取られます。
矛は静かに光を帯び、まるで世界の始まりを知っているかのように、かすかな震えを放っていました。

伊邪那岐命は矛をしっかりと握り、伊邪那美命はその横で静かに祈るように目を閉じます。
二柱の呼吸がそろったとき、世界の気配がふっと静まり返りました。
風も止まり、光も闇も、ただお二柱の動きを待つように沈黙します。

伊邪那岐命はゆっくりと矛を下ろし、混沌の海へとかき入れました。
その瞬間、世界はわずかに震え、深いところから響くような音が聞こえたと伝えられています。
矛先が渦を描くたび、光と闇が混じり合い、やがて粘り気を帯びた“何か”が形を求めて集まりはじめました。

やがて伊邪那岐命は矛を引き上げます。
矛の先から滴り落ちたしずくは、空中でゆっくりと回転しながら固まり、ひとつの島となりました。
その島こそ、淤能碁呂島(おのごろじま)といいます。

島が生まれた瞬間、天の浮橋の周囲には柔らかな風が吹き、世界が初めて“形”を持ったことを祝福するかのように、光が揺らめきました。
伊邪那岐命と伊邪那美命は、その光景を静かに見つめ、胸の奥に温かいものが満ちていくのを感じられます。

「私たちは、世界に初めての大地を生み出したのだ。」

その確信は、お二柱の心に深く刻まれました。
まだ何もない世界に、初めて“足を置く場所”が生まれたのです。

お二柱は天の浮橋から降り、淤能碁呂島へと歩みを進めます。
島はまだ若く、柔らかな光に包まれ、どこか呼吸をしているような気配を帯びていました。
その中心には、天と地をつなぐ象徴として天の御柱(あめのみはしら)が立ち上がっていました。

伊邪那岐命と伊邪那美命は、この御柱を中心に巡り合い、夫婦の契りを結ばれます。
それは、世界に初めて“調和”が生まれた瞬間であり、ここから本格的な国生みが始まっていくのでございます。

第三章 八つの島々が生まれる

淤能碁呂島で夫婦の契りを結ばれた伊邪那岐命と伊邪那美命は、天の御柱の前に立ち、世界に広がる大地を生み出すため、静かに心を整えておられました。
島は柔らかな光を放ち、まるで新しい生命の胎動のように震えています。
その震えは、これから生まれる島々と、その島を守護する神々の気配を先取りしていました。

世界が「神々の座」を求め始める

海は揺らぎ、風は行き場を探し、光は漂うばかりで、どこにも“定まった場所”がありませんでした。
大地はもっと広がりを求め、世界そのものが「形と神を与えてほしい」と静かに訴えているようでした。

そのとき、海の底から微かな声が響きます。

「我らを生み出し、座を与えよ。」

それは、まだ姿を持たぬ神々の胎動でした。
伊邪那岐命と伊邪那美命は、その声を胸の奥で受け取り、静かにうなずきます。

八つの島々と、その島に宿る神々の誕生

1. 淡道之穂之狭別島(あわじのほのさわけのしま)

海の底から淡い光が立ち上り、霧のように広がりながら大地の形を描きます。
その中心に、最初の島の守護神が姿を現しました。

淡道之穂之狭別神(あわじのほのさわけのかみ)

神は穂のようにしなやかで、朝霧のように淡い光をまとい、島の大地にそっと触れました。
その瞬間、島は呼吸を始め、世界に最初の安定が生まれます。

伊邪那美命は微笑み、「この島は、世界の最初の息吹を宿しています」と語られました。

2. 伊予之二名島(いよのふたなのしま:四国)

四つの光が海の底から同時に立ち上り、それぞれが異なる色と気配を帯びていました。
光は空中で回転し、四つの魂を持つ島を形づくります。

その光の中から、四柱の神が姿を現しました。

愛比売神(えひめのかみ)

飯依比古神(いいよりひこのかみ)

大宜都比売神(おおげつひめのかみ)

建依別神(たけよりわけのかみ)

四柱は互いに調和しながら島を守護し、四国の四つの地域にそれぞれの気配を宿しました。

伊邪那岐命はその調和を見て、「この島には多様な命が宿るだろう」と感じられました。

3. 隠伎之三子島(おきのみつごのしま)

三つの光が寄り添うように立ち上り、三つ子のように互いを支え合いながら島を形づくります。

その中心から、三柱の神が姿を現しました。

天之忍許呂別神(あめのおしころわけのかみ)

天之忍許呂比売神(あめのおしころひめのかみ)

天之忍許呂若神(あめのおしころわかのかみ)

三柱は互いに寄り添い、海の流れを整え、島々の間に優しいリズムをもたらしました。

4. 筑紫島(つくしのしま:九州)

海の底から立ち上る光は太く、重く、まるで大地そのものの意志が形を求めているようでした。
その光の中から、四柱の力強い神が現れます。

建日向日豊久士比泥別神(たけひむかひとよくじひねわけのかみ)

建日別神(たけひわけのかみ)

建日向神(たけひむかのかみ)

建日子神(たけひこのかみ)

山々は堂々とそびえ、海は深い青をたたえ、島は世界の柱となるような存在感を放ちました。

5. 伊伎島(いきのしま)

海の息吹を受けて生まれた島には、潮風のように軽やかな神が現れます。

天比登都柱神(あめひとつばしらのかみ)

神は海と空の境界を整え、風の道をつくり、島に清らかな気配を宿しました。

6. 津島(つしま)

潮の満ち引きと深く結びつく島には、海の調律者のような神が現れます。

天之狭土神(あめのさどのかみ)

神は海路を整え、世界の流れを調和させました。

7. 佐度島(さどのしま)

静かで神秘的な島には、深い調和を象徴する神が現れます。

佐度大神(さどのおおかみ)

伊邪那美命はこの神に、どこか懐かしい気配を感じられました。

8. 大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま:本州)

最後に生まれた島は、最も大きく、豊かな大地を持つ島でした。
その中心から、世界の中心を象徴する神が姿を現します。

大倭豊秋津彦神(おおやまととよあきつひこのかみ)

神は山々を整え、川の流れを導き、生命の気配を世界に満たしました。
この島が生まれた瞬間、世界は大きく息を吐き、ようやく“中心”を得たように安定していきます。

古事記原文現代訳

天つ神たちは、伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)の二柱に向かって、
「この漂い、まだ形の定まらない国を整え、固め、完成させなさい」
と命じ、天の玉矛(あめのたまほこ)を授けて国づくりを委ねました。
二柱の神は、天の浮橋(あめのうきはし)に立ち、授かった玉矛を海へと差し下ろし、
ぐるりと掻き回しました。
そのとき、矛先が海をかき鳴らす音は「コオロ、コオロ」と響き、
矛を引き上げると、先端から滴り落ちた海水が積もり重なって、ひとつの島となりました。
その島こそが、オノゴロ島です。

伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)は、オノゴロ島に天降りなさり、まず 天の御柱(あめのみはしら) を見顕し、続いて 八尋殿(やひろどの) を建てました。
そこで伊耶那岐命は妹神の伊耶那美命に問いかけます。
「おまえの身体は、どのように出来上がっているのか。」
伊耶那美命は答えます。
「私の身体はほとんど出来上がっていますが、まだ出来上がっていないところが一箇所あります。」
すると伊耶那岐命は言います。
「私の身体は出来上がり過ぎているところが一箇所ある。そこで、私の出来上がり過ぎたところで、おまえの出来上がっていないところを塞ぎ合わせ、国土を生み出したいと思う。どうだろうか。」
伊耶那美命は「それがよいでしょう」と答えました。
伊耶那岐命は続けて言います。
「それでは、私とおまえとでこの天の御柱を別々に巡り、出会ったところで婚姻の儀を行おう。」

こうして二柱は約束を交わし、
「おまえは右から巡れ。私は左から巡ろう。」
と決めて、それぞれ柱の周りを歩き始めました。

やがて出会ったとき、伊耶那美命が先に
「まあ、なんと素敵な男性でしょう。」
と声をかけ、続いて伊耶那岐命が
「なんと美しい女性だろう。」
と唱えました。

しかし伊耶那岐命は、
「女人が先に唱えたのは良くなかった。」
と告げます。

そのため、このとき生まれた子は ヒルコ で、葦の船に乗せて流されました。
続いて生まれた 淡島 も、子として数えられませんでした。

二柱は相談し、
「今生まれた子は良い子ではなかった。天つ神の御所に参上してお伺いしよう。」
と決め、共に天へ昇って天つ神の言葉を仰ぎました。

天つ神はフトマニで占い、
「女人が先に唱えたことが原因で良くない結果となった。もう一度地上に戻り、改めて儀式を行いなさい。」
と告げました。

こうして二柱は再び地上に降り、天の御柱を巡る儀式を、先と同じ手順でやり直すことになりました。

正しい儀式ののちに始まる国生み

二柱の神は天つ神の教えに従い、再び地上へと降り、前と同じように天の御柱を巡りました。
今度は伊耶那岐命が先に
「ああ、なんて美しい女性なのだろう」
と言い、後から伊耶那美命が
「まあ、なんと素敵な男性でしょう」
と唱えました。

こうして正しい順序で言葉を交わし、二柱は夫婦となりました。

八つの島の誕生 ― 大八島国
結ばれた二柱が最初に生んだのは 淡道之穂狭別島(あわじのほのさわけのしま) でした。

続いて 伊予之二名島(いよのふたなのしま) を生みます。
この島は体は一つでありながら四つの顔を持ち、それぞれに名があります。
伊予国:愛比売(えひめ)
讃岐国:飯依比古(いいよりひこ)
粟国:大宜都比売(おおげつひめ)
土佐国:建依別(たけよりわけ)

次に 隠伎の三子島(おきのみつごのしま) を生みました。
別名は 天忍許呂別(あめのおしころわけ)

続いて 筑紫島(つくしのしま) を生みます。
この島も体一つに四つの顔を持ち、それぞれに名があります。

筑紫国:白日別(しらひわけ)
豊国:豊日別(とよひわけ)
肥国:建日向日豊久士比泥別(たけひむかひとよくじひねわけ)
熊襲国:建日別(たけひわけ)

次に 伊岐島(いきのしま) を生み、別名を 天比登都柱(あめのひとつばしら) といいます。
次に 津島(つしま) を生み、別名は 天之狭手依比売(あめのさでよりひめ)
次に 佐渡島(さどのしま) を生み、
そして本州にあたる 大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま) を生みました。
別名は 天御虚空豊秋津根別(あめのみそらとよあきつねわけ)
こうして最初に生まれた八つの島を総称して、大八島国(おおやしまのくに) と呼びます。

帰り道に生まれた六つの島
国生みを終えて帰る途中、二柱はさらに六つの島を生みました。
吉備の児島(こじま)
別名:建日方別(たけひかたわけ)
小豆島(あずきしま)
別名:大野手比売(おおのてひめ)
大島(おおしま)
別名:大多麻流別(おおたまるわけ)
女島(ひめじま)
別名:天一根(あめのひとつね)
知訶島(ちかのしま)
別名:天忍男(あめのおしお)
両児の島(ふたごのしま)
別名:天両屋(あめのふたや)
吉備の児島から天両屋の島まで、合わせて六島となります。

日本書紀現代語訳

伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)が、天浮橋(あまのうきはし)の上にお立ちになって相談して言われました。
「この底の一番下に国がないはずはない」
とおっしゃって、玉で飾った矛(ほこ)を指し示され、下の方をお探りになりました。

すると、そこに青海原(あおうなばら)が見つかり、その矛先から滴った海水が凝り固まって、ひとつの島になりました。これを名付けて磤馭慮島(おのころしま)といいます。

二柱の神はそこでこの島にお降りになって、夫婦の行為を行って国土を生もうとなさいました。そこで磤馭慮島(おのころしま)を国中の柱として、男神は左より回り、女神は右から回られました。国の柱をめぐって二人のお顔が行きあいました。

そのとき、女神が先に唱えて言われました。
「ああうれしい。立派な若者に出会えた」

男神は喜ばれず、こう言われました。
「自分は男である。順序としては男から先に言うべきである。どうして女が先に言うのか。不祥なことになった。だから改めて回り直そう」

そこで二柱の神はもう一度回り直して出会われました。

次は男神から先に唱えられました。
「ああうれしい。愛らしい少女に会えた」
とおっしゃいました。

そして女神にお尋ねになりました。
「あなたの体にどんなになったところがあるだろうか?」

それに対する女神のお答えは、
「私の体には、ひとつの雌のはじまりというところがございます」

男神は言われました。
「私の体にも、雄のはじまりというところがある。私の体のはじめのところで、あなたの体のはじめのところに合わせようと思う」

こうして陰陽が初めて交合して、二柱は夫婦となられました。

大八洲国の誕生

子が生まれるとき、まず淡路洲(あわじのしま)が生まれましたが、不満足な出来でありました。そこで名付けて淡路洲(吾恥=アハジ)といいます。

続いて次の島々をお生みになりました。
大日本豊秋津洲(おおやまととよあきつしま)
伊予二名洲(いよのふたなのしま)
筑紫洲(つくしのしま)
億岐洲(おきのしま)と佐度洲(さどのしま)を双子でお生みになりました
※世の中の人が双子を生むことがあるのは、これによるためであるといいます
越洲(こしのしま)
大洲(おおしま)
吉備子洲(きびのこしま)
これによって初めて大八洲国(おおやしまのくに)の名が出来ました。

対馬島(つしま)、壱岐島(いきのしま)、およびその他の小島は、潮の泡が固まって出来たものである、あるいは水の泡が固まって出来たものであるとも言われています。

再生の神・大物主神から授かった静かな恩恵。
潜在意識の深いところでゆっくり息を吹き返す、やさしい再生ヒーリングです。
眠りと覚醒のあわいで「意識の置き換え」と「癒し」がそっと芽生え、
心の奥の記憶や不安に寄り添いながら、
日々のストレスやトラウマを静かにほどいていきます。

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空海が育った善通寺の近くで生まれ、愛媛県で育ちました。 国立理系大学院を修了後は、大手半導体メーカーで研究開発エンジニアとして勤務し、CPU基盤材料や太陽電池材料の研究に携わっていました。 関西在住時、うつ病療養のために何度か訪れた奈良・大神神社(大物主神を祀る古社)で、不思議な体験をしたことが転機となります。 その出来事をきっかけに記紀を読み始め、十年後、自身の祖先が宇佐八幡初代神官・大神比義、さらには大神神社(地祇系三輪・大神氏)へと連なる「蛇神族の神官系の血流」であることを突きとめました。 また、20年間どの療法でも改善しなかった難治性うつ病が、瞑想と催眠の研究を続ける中で奇跡的に解消し、人間に本来備わる自然治癒力の発動法を見出しました。 その後、独自のヒーリング法を確立し、5年間にわたり精神疾患を抱える方々への対面施術・指導を行いましたが、コロナ禍を機に現場を引退。現在はサイトを立ち上げ、HSP向けのセルフヒーリングをオンラインで提供しています。 自身の経験から、 「この世界では、時に説明のつかない出来事が起こり、奇跡が起こることがある」 というメッセージを蛇神の血筋として伝えていきたいと考えています。 なお、宗教団体とは一切関係ありません。
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