愛媛(えひめ)。 実は、私が人生で初めて覚えた言葉がこの「愛媛」でした。 まだ物心がつくかつかない頃、父が引越しの準備で地図を広げながら 「愛媛に行くことになった」 と話していたとき、私は 「お姫様のいる場所なのか」 と胸を躍らせた記憶があります。 それが、愛媛という言葉との最初の出会いでした。
確かに「愛媛」という県名には、どこか女性らしい響きがあります。 しかし、漢字の意味について深く考えることもないまま、私はその後の年月を重ねていきました。
再生の神・大物主神から授かった静かな恩恵。
潜在意識の深いところでゆっくり息を吹き返す、やさしい再生ヒーリングです。
眠りと覚醒のあわいで「意識の置き換え」と「癒し」がそっと芽生え、
心の奥の記憶や不安に寄り添いながら、
日々のストレスやトラウマを静かにほどいていきます。

愛媛という言葉の意味に興味を持つようになったのは、古事記を読むようになってからです。
子どもの頃の私は文学少年でもなく、神話や神社に特別な関心を抱いていたわけではありませんでした。 しかし、奈良の大神神社(おおみわじんじゃ)を訪れた際に不思議な体験をし、それをきっかけに神社や神話へと興味が広がり、古事記を読むようになりました。 その流れの中で、愛媛という土地にも自然と意識が向くようになったのです。
うつ病の時期は本を読む気力もなく、記憶力も衰えていましたが、退職後に時間ができたこともあり、頭のトレーニングのつもりで古事記を読み進めていました。
そして、国生みで最初に登場する女神の名が「愛比売」。 四国は「伊予之二名島」と記され、「伊予」は明治時代まで使われていた愛媛の旧名です。 さらに、現在の日本で神名がそのまま県名として使われている例は、この「愛媛」だけであることも知りました。
また、卑弥呼の後を継いだのが台与(いよ)であることから、伊予と愛比売には何か象徴的な連続性があるのではないかと、次第に気になるようになりました。
再生の神・大物主神から授かった静かな恩恵。
潜在意識の深いところでゆっくり息を吹き返す、やさしい再生ヒーリングです。
眠りと覚醒のあわいで「意識の置き換え」と「癒し」がそっと芽生え、
心の奥の記憶や不安に寄り添いながら、
日々のストレスやトラウマを静かにほどいていきます。
国生みを行ったのは、男神イザナギと女神イザナミの二柱。 淡路島付近にあるとされるオノゴロ島で国々を産み、最初は蛭子(ひるこ)という未熟児を産みましたが、正式に生まれた島としては淡路島に続いて四国(伊予之二名島)が登場します。
四国は「身体は一つで顔が四つある」と記され、それぞれに神名が与えられています。
伊予国:愛比売(えひめ)
讃岐国:飯依比古(いいよりひこ)
阿波国:大宜都比売(おおげつひめ)
土佐国:速依別(はやよりわけ)
四国は男神二柱・女神二柱がクロス状に配置され、陰陽が重なった島として描かれています。 記紀の構造を踏まえると、四国を中心に世界が形づくられているようにも見えます。
女神は愛比売(愛媛)と大宜都比売(徳島)の二柱のみ。 大宜都比売は食物神であり、保食神(うけもちのかみ)、宇迦之御魂神(うかのみたま)、豊受大神(とようけのおおかみ)と同一視される神です。

愛比売の意味は明確には分かっていません。 「愛」を「可愛(え)」と解し、可愛らしい女性・愛すべき女性という意味に取る説があります。
また、「愛」は「いつくしむ」、愛娘(まなむすめ)の「まな」は水に関係する語であり、真名井神社(まないじんじゃ)のように「水」を象徴します。 そのため、愛比売は水に関係する女神、あるいは「うるわしい女性神」と解釈する見方もあります。
大宜都比売が食物という物質的な領域を司るのに対し、愛比売は目に見えない精神性や、水が育む生命の側面を象徴しているようにも思えます。
なお、「愛比売」に「愛媛」の字をあてたのは、明治二年に半井梧庵が発行した『愛媛面影』が最初とされています。
四国といえば四国八十八か所。 空海が生まれ育ったのは香川・善通寺で、私自身もその近くの病院で生まれました。 空海の本名は佐伯真魚(まお)。 そして、私の本来の姓も佐伯。 家系は豊後大神氏につながり、奈良の大神神社をルーツとする大物主神・蛇神とも縁が深い一族です。
空海に特別な興味はなかったものの、神話を調べるうちに空海の足跡にも触れるようになりました。 記紀に頻出する数字「八」。 八十八か所、八十ハ、八岐、八重……。 この「八」が何を意味するのか、次第に気になるようになりました。
愛媛は豪族・河野氏が長く治めた地域で、その始祖は越智氏。 越智氏の氏神は乎致ノ命(おちのみこと)で、物部氏系の饒速日(ニギハヤヒ)にさかのぼる一族です。 越智氏は大三島の大山祇神社の神官を代々務めてきました。
空海、愛比売、大物主神、蛇神、八、饒速日、大山祇神―― こうした要素が愛媛・四国に重なっていくと、 「この土地には何か重要なことが隠されているのではないか」 と感じるようになりました。
調べていくうちに、イスラエルや中国の古代史など一見関係なさそうな領域にまで広がり、まだまだ分からないことだらけですが、気長にまとめていこうと思っています。
再生の神・大物主神から授かった静かな恩恵。
潜在意識の深いところでゆっくり息を吹き返す、やさしい再生ヒーリングです。
眠りと覚醒のあわいで「意識の置き換え」と「癒し」がそっと芽生え、
心の奥の記憶や不安に寄り添いながら、
日々のストレスやトラウマを静かにほどいていきます。