目次
世界の MBTI データを眺めてみると、国や地域ごとに性格傾向が大きく異なることに気づきます。
同じタイプでも国によって多かったり少なかったり、外向型が優勢な地域もあれば、内向型が主流の国もあります。
こうした違いは、単なる性格の偏りではなく、その国の文化や価値観、社会構造が反映された“気質の地図”のようにも見えてきます。
本稿では、日本を含む先進国の傾向、アフリカを中心とした第三国の特徴、そして世界全体のタイプ分布を比較しながら、
「どのタイプが多いのか」「なぜその傾向が生まれるのか」を整理していきます。
MBTIについてはこちら
まず、最初に日本人のMBTIタイプ人口割合は以下のようになっています。
今回の情報は、主に 16Personalities(日本で約8万人の診断結果) を基にした統計です。
(2025年:最新データ16Personalities(日本で約8万人の診断結果)
特にINFP、ENFPだけでも全体の3割と圧倒的に多いという傾向がみられます。
また、よく希少と呼ばれるINFJタイプも5位と比較的多い結果となっています。
複数の最新調査の中でも、順位はほぼ共通しています。
(別調査でも INFP が最多、ENTJ が最少という傾向は共通)
全体的には、内向型(I)が上位にきている傾向があります。
| タイプ | 人口割合 | |
| 1位 | INFP | 16.4% |
| 2位 | ENFP | 13.8% |
| 3位 | ISFJ | 10.2% |
| 4位 | INTP | 7.9% |
| 5位 | INFJ | 6.1% |
| 6位 | ESFJ | 7.3% |
| 7位 | ISFP | 5.5% |
| 8位 | ESFP | 6.0% |
| 9位 | ENFJ | 5.5% |
| 10位 | ENTP | 5.1% |
| 11位 | INTJ | 4.1% |
| 12位 | ISTJ | 3.5% |
| 13位 | ESTJ | 2.9% |
| 14位 | ISTP | 3.1% |
| 15位 | ESTP | 2.5% |
| 16位 | ENTJ | 1.5% |
では次に、アメリカを基準にし、先進国、BRICSの一部を抜粋して比較してみました。
アメリカの1~16位を昇順にし、各国の順位は()内に記載しています。
データは同じく16personalityの調査結果ものになります。
傾向でみると、外向的というイメージのある欧米諸国ですが、実はそれほどでもなく、ブラジルを除いて、ほとんどが内向型優位という結果です。
欧米に比較すると日本など東洋のほうが内向型が優勢傾向にあります。
| アメリカ | イギリス | フランス | 日本 | 中国 | 韓国 | ロシア | ブラジル | |
| ISFJ | 13–14% | 11–12% (2) | 3.58% (6) | 10.2% (3) | 9.52% (3) | 9% (2) | 9% (2) | 7〜9%(4) |
| ESFJ | 12–13% | 10–11%(3) | 3.71% (5) | 7.3% (6) | 10.16%(2) | 7% (5) | 5% (8) | 8〜10% (3) |
| ISTJ | 11–12% | 12–13%(1) | 2〜3%(10) | 3.5% (12) | 3.41% (10) | 4% (8) | 10% (1) | 3〜4%(11) |
| ISFP | 8–9% | 7–8% (6) | 3.25% (8) | 7.7% (7) | 5.75% (4) | 8% (4) | 7% (5) | 6〜7%(6) |
| ESTJ | 8–9% | 7–8% (7) | 1〜2%(14) | 2.9% (13) | 2〜3%(15) | 2% (15) | 4% (9) | 2〜3% (14) |
| ESFP | 7–8% | 6–7% (10) | 2〜3%(13) | 6.0% (8) | 3.85% (5) | 4% (11) | 3% (14) | 4〜5% (8) |
| INFP | 4–5% | 4–5% (5) | 14.65%(1) | 16.4% (1) | 8.22% (1) | 10% (1) | 7% (4) | 10〜12% (2) |
| ISTP | 4–5% | 4–5%(9) | 2〜3%(11) | 3.1% (14) | 3.38%(11) | 5% (10) | 6% (7) | 2〜3% (12) |
| ENFP | 6–7% | 6–7% (8) | 12.93% (2) | 13.8% (2) | 9.22% (3) | 8% (3) | 5% (9) | 14〜16%(1) |
| ENFJ | 2–3% | 2–3% (13) | 3.37% (7) | 5.5% (9) | 3.21% (13) | 3% (12) | 3% (13) | 6〜7% (5) |
| INTP | 3–4% | 4–5% (4) | 4.68% (4) | 7.9% (4) | 3.67% (8) | 5% (7) | 8% (3) | 3〜4% (9) |
| ESTP | 4–5% | 4–5% (14) | 1〜2%(16) | 2.5% (15) | 2〜3% (16) | 2% (16) | 2% (16) | 1〜2% (16) |
| INTJ | 1–2% | 2–3% (11) | 2〜3%(10) | 4.1% (11) | 3.47% (9) | 4% (9) | 6% (6) | 2〜3%(11) |
| ENTP | 3–4% | 3–4% (12) | 2〜3%(12) | 5.1% (10) | 3.27%(12) | 3% (13) | 4% (10) | 2〜3% (13) |
| ENTJ | 1–2% | 1–2% (15) | 1〜2%(15) | 1.5% (16) | 2〜3% (14) | 2% (14) | 2% (15) | 1〜2% (15) |
| INFJ | 1–2% | 1–2% (16) | 5.04% (3) | 6.1% (5) | 4.01% (7) | 6% (6) | 3% (12) | 6〜7% (7) |
| E-type | 49.60% | 49.67% | 49.67% | 45.56% | 45.56% | 46.43% | 47.60% | 52% |
| I-type | 50.40% | 50.33% | 50.33% | 54.44% | 54.44% | 53.57% | 52.40% | 48% |
| E/I比率 | 中庸 | 中庸 | 中庸 | 内向 | 内向 | 内向 | 内向 | 外向 |
| E/I比率 | A(自己主張)/T(繊細)比率 | 特徴 | |
| アメリカ |
49.60%/50.40% |
48.99%/51.01% |
・ISFJ/ESFJ/ISTJ(上位3位) |
| イギリス |
49.67%/50.33% |
49.67%/50.33% |
・ISFJ/ESFJ/ISTJ(上位3位) |
| フランス |
49.67%/50.33% |
46.95%/53.05% |
・INFP/ENFP/INFJ (上位3位) |
| 日本 |
45.56%/54.44% |
46.48%/53.52% |
・INFP/ISFJ/ENFP(上位3位) |
| 中国 | 45.56%/54.44% |
46.48%/53.52% T多め |
・INFP/ESFJ/ENFP(上位3位) ・,ESTJ,ENTJ希少 |
| 韓国 |
46.43%/53.57% |
46.43%/53.57% |
・INFP/ISFJ/ENFP(上位3位) |
| ロシア |
47.60%/ 52.40% |
47.60%/52.40% T多め |
・ISTJ/ISFJ/INTP(上位3位) ・ESTP,ENTJ希少 |
| ブラジル |
48% / 52% |
46.95%/53.05% T多め |
・ENFP/INFP/ESFJ(上位3位) ・ESTP,ENTJ希少 |
世界の MBTI データを見ていくと、国や文化が違っていても、
「よく見かけるタイプ」と「どの国でも少ないタイプ」があることが分かります。
まず、多くの国で上位に入りやすいタイプとしては、
内向型では INFP、ISFJ、INTP、ISFP など、
静かで観察力があり、自分の内面を大切にするタイプが目立ちます。
外向型では ENFP、ESFJ が安定して上位に入り、
人とのつながりを大切にする姿勢が、文化を問わず好まれやすいようです。
「INFJ は世界で最も希少」とよく言われることが多いですが、
実はこれは アメリカでの話が特に有名になっただけで、
アメリカ以外では INFJ が上位に入る国もあります。
一方で、どの国でも少ないタイプもあります。
それが「リーダータイプ」と呼ばれる ENTJ、ESTP、ENTP です。
特に ENTJ と ESTP は多くの国で 15〜16 位 に位置し、
強い主導性や決断力を持つタイプは、世界的に見ると少数派であることが分かります。
こうした傾向を踏まえると、
「どの国でも多いタイプ」「どの国でも少ないタイプ」がある一方で、
INFJ のように“希少と言われつつ、国によっては多い”タイプもあり、
その違いが文化の色合いにもつながっているのだと感じられます。
外向的なイメージを持たれやすい欧米――アメリカ、イギリス、フランスですが、
実際のデータを見ると、E(外向)と I(内向)の割合はほぼ同じです。
「欧米=外向的」というイメージとは少し違い、
外向性と内向性が自然に共存しているバランスの良さが特徴です。
A/T(自己主張型/繊細型)についても、
これらの国では どちらかに大きく偏ることはありません。
自信の強さも、繊細さも、どちらもそのまま受け入れられる文化があるように見えます。
一方で、日本・韓国・中国、そしてロシアは、
いずれも 内向型(I)が多い国です。
控えめなコミュニケーションや、周囲との調和を大切にする価値観が、
I の高さにそのまま表れていると考えられます。
A/T の比率でも、東アジアとロシアは T(繊細型)が多い傾向があります。
T が多いということは、
「感受性が豊か」「慎重で内省的」「自分をより良くしようとする意識が強い」
といった特徴が国全体に広がっていることを示しています。
そして、ラテン系のブラジルは対照的です。
ブラジルは世界でも珍しい 外向型(E)が優勢な国で、
明るさや社交性、情熱といったラテン文化の特徴がよく表れています。
ただし A/T では T がやや多いため、
外向的でありながら、内面には繊細さも持ち合わせているという特徴が見えてきます。
外向型が多数派というイメージを持たれやすい欧米ですが、
実際のデータを見てみると、その印象とは大きく異なる結果が見えてきます。
「欧米=外向的」というのは、あくまで文化的なイメージであり、
実際の性格傾向とは必ずしも一致していません。
そこで、先進国全体で E(外向)と I(内向)の割合を調べてみると、
先進国で E が I を上回る国はほぼゼロ という、はっきりとした傾向が確認できます。
16Personalities や World Personality Review のデータをもとにすると、
外向型がわずかに多いとされる先進国は次の国くらいです。
・オーストラリア
・ニュージーランド
ただし、これらも 明確に E が多数派というほどではなく、誤差レベル です。
つまり、先進国の中で「外向型が多い国」と言える国は、実質的に存在しないと言ってよい状況です。
外向型が多い国がほとんどない一方で、
内向型(I)が多い先進国は明確に存在しますが、中でも日本人は一番多い傾向があります。
・日本(I 54%)
・韓国(I 53%)
・フィンランド(I 54%)
・ポーランド(I 54%)
・フランス(わずかにI)
・イギリス(わずかにI)
こうしたデータを総合すると、先進国には次のような特徴が見えてきます。
では、アフリカのような経済・文化の発展が比較的遅れている第三国には、
本当に外向型が多いのか――。
この点を実際のデータで確認してみると、やはりその傾向が見られることが分かります。
特に、ナイジェリア、ウガンダ、ルワンダ、カメルーン、ケニアといったアフリカ内陸部の国々では、外向型(E)が明確に優勢です。
一方で、ヨーロッパに地理的・文化的に近いアルジェリアやフェロー諸島では、内向型(I)が優勢というデータが出ています。アフリカといっても地域差が大きく、ヨーロッパよりの北アフリカは比較的 I が多いという点も興味深いところです。
また、アフリカの多くの国では F(Feeling:感情型)がやや多い傾向があり、
外向型の中でも ENFP や ESFJ のように、集団意識が強く、人とのつながりを大切にするタイプが上位に入りやすい という特徴があります。
これは、家族や地域コミュニティを中心とした生活文化が、そのまま性格傾向に反映されていると考えられます。
また、A/T比率においては、先進国同様T型が多い結果です。
反対に、アフリカで希少なのは ENTJ、INTJ、ENTP といった NT(分析家)タイプ です。
世界的に見ても最も希少とされる ENTJ は、
アフリカでも例外ではなく、
ほとんどの国で最下位付近に位置しています。
論理性や戦略性を重視する NT 気質は、
コミュニティ中心の文化の中では相対的に少数派になりやすいのだと考えられます。
こうした傾向を踏まえると、
アフリカのように大家族や近所付き合いが日常的に存在するコミュニティ社会では、
人との関わりが自然と多くなるため、外向型が多く形成されやすいのだと推察されます。
反対に、先進国のように文明が発達し、個人主義や核家族化が進んでいる社会
――たとえば日本のような国では、
個人の時間が重視されるため、内向型が増えていくのではないかと考えられます。
内向型か外向型の形成は、社会とのコミュニティーと大きく関わっているのかもしれません。
世界の MBTI データを見ると、国や文化が違っても上位に入りやすいタイプと、どの国でも少ないタイプが存在します。INFP・ISFJ・ISFP などの内向型や、ENFP・ESFJ といった外向型は多くの国でよく見られますが、ENTJ・ESTP などの ET 気質は世界的に希少です。
外向的なイメージの強い欧米も実際は E/I がほぼ均衡しており、先進国で外向型が多数派になる例はほとんどありません。反対に日本や韓国、フィンランドなどは I が優勢です。
一方、アフリカ内陸部の国々では外向型が多く、コミュニティ中心の文化が性格傾向に影響していると考えられます。
内向型と外向型の形成には、核家族家などの社会構造や生活様式が深く関わっているのかもしれません。
| 先進国/BRICS | 第3国 | |
| E(外向型)/I(内向型)比率 | 同等か内向型優性 ISFJ,INFP,ENFPなどが多い傾向 |
外向型優性 ESFJ,ENFJが多い傾向 |
| A/T比率 | 同等かT型優位 | T型優位 |
| 希少タイプ | ENTJ,ESTP | |