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HSP(HSC)なのに、発達障害的な症状もでて生きづらいのはなぜ?~脳科学的に考える~

発達障害とHSP

はじめに

小さい頃はHSP(HSC)だったのに、大人になると発達障害的な症状があるという方は多いのではないでしょうか?
子供の頃は問題もなく、周囲と馴染めていたのに、なぜか成長するとは人と馴染めなくなったり、発達障害的な症状がでてきたという人も多いようです。(遅刻、朝寝坊、うっかりミスをしやすいなど)
そのため、HSPなのか発達障害なのかわかりにくいという人も多いはず。

それは、刺激の影響を受けやすい「HSP(ハイリーセンシティブパーソン)」の特徴である、脳の島皮質や扁桃体の過敏さから「解離性障害」を受けやすいことが原因とも考えられています。

「解離性障害」とは、主に慢性ストレス化で生じるトラウマの一種です。
右脳が優位なHSPタイプの人でも、慢性化ストレスを受けることで自閉症スペクトラム(ASD)的な症状がでてくるようになることが分かっています。
それが、ASDと識別が分かりにくくさせている要因とも考えられます。
今回は、解離とHSPとの関係について脳科学的な面からみていきましょう。


解離とは ~ストレスから身を守る防衛システム~

解離とは、刺激の強いストレスを受けた時生じる防衛反応で、ブレーカーのように意識を麻痺し、感覚を遮断(シャットダウン)することで身を守る「防衛機制」と呼ばれる保護システムの一つです。
(※防衛機制とは、 受け入れがたい状況、または潜在的な危険な状況に晒された時に、それによる不安を軽減しようとする無意識的な心理的メカニズム )
解離は家庭環境によらず、誰にでも備わっているシステムで、過剰なストレスにさらされると無意識のうちに作動します。
慢性的なストレスを受けると常に解離状態となり、病的症状となります。

解離になりやすい人の特徴

1.感覚過敏な人(HSP、自閉症スペクトラム)

HSPやASDの人は刺激に敏感であるため、普通の人よりも解離を受けやすい性質があります。

2.愛着障害を受け育った人

生後2~3年ごろまでの養育環境により、不安定型の愛着をもった人は解離を起こすことでストレスに対抗しようとします。
愛着障害のパターン回避型(A型)、不安型(C型)、無秩序型(D型)といった愛着障害をもった人によくみられます。
回避型は、失感情症のような軽度の解離 、不安型は、突然キレたり人格の交代(スイッチング)を起こすもの、境界性パーソナリティーに多い無秩序型は、 慢性的な重度の解離を経験しやすく、解離性障害や解離性同一性障害になるリスクが高まります。

3.自己抑制が強い人(過剰同調性、回避性、境界性パーソナリティー)

いわゆる「大人しく」嫌なことに対してもNoといえないタイプです。
争いごとが起こったときでも波風立たないように、我慢することでその場を乗り切ろうとします。
HSP,ASD,回避型、無秩序型の愛着をもったタイプがなりやすいと言われています。

4.女性に多い

女性のほうがストレスに対して強い解離を示し、解離性障害、解離性同一障害も女性が圧倒的に多いと言われています。

解離の分類(解離性障害、PTSD)

解離の症状は大きく、離隔、区画化、精神病様症状に分類されています。
・精神病様症状:多くは幻聴、PTSD(フラッシュバック))
・離隔:離人症、体外離脱体験など
・区画化:健忘・、遁走(フーグ)、解離性同一障害(多重人格DID)

日常的な解離

軽い解離症状は日常でも経験しています。
ぼーとして空想世界に浸ることや、物事に集中し時間を忘れて没頭することも解離の一種で、過集中、フロー状態などと呼ばれます。
部屋の電気を無意識に消して、後になって消したかどうか思い出せないとか、歩いている途中に道中のことを覚えていないといったことも弱い解離の一種です。

意識が目の前の課題から注意が逸れて心ここにあらずの状態になり、目の前の作業とは無関係なことを考え始めてしまうことで生じます。

突然の危機で生じる解離

交通事故、犯罪行為にあうといった突発的な恐怖体験によって交感神経が高ぶり起こる解離がPTSDです。
例えば、突然のことで頭が真っ白になったり、突然キレる、気絶するといったことも意識が高まりすぎたことによって起こるものです。
金縛り、幽体離脱も解離で説明が可能といわれています。

解離性健忘は、危機に瀕したときのストレス記憶を完全に失わせることで身を守る解離で、重要なことであっても本人は全く覚えていません。



慢性ストレスによって起こる解離(離人症・解離性同一障害)

解離の多くは心的外傷や虐待で多くみられますが、離人症が多くを占めます。
離人症は、意識が遠のき、考え方、感情、行為が傍観者のように感じ、現実感、感情が喪失した解離です。
強い解離を受けると
「ボーとしている」
「離れたところから自分を観察しているようだ」
「夢の中にいるようだ」
といった表現をします。
このとき、脳の感覚統合が混乱し、体外離脱として知られている浮遊感が生じます。

また、解離性障害を受けた人は
「頭の中がゴチャゴチャして混乱している
思考促迫)」
「勝手に考えが出てくる」
「死ねという声が聞こえる」
「影が目の前を横切る」
「人影や幽霊が見える」


と聴こえ、後を振り向くこともあります。
また、周囲の物が大きく見えたり、小さく見えたり、自分の身体が大きくなったり小さくなったり、壁や床が波打って見えることもあります。
精神科医の中にはこれを、統合失調症と誤診し、投薬治療により症状を悪化させているケースも多々みられるようです。
統合失調症者では、現実と幻の区別がつかず、妄想的になりがちですが、解離の当事者は自分を客観的にみることができるという点で違いがあります。
また、解離性同一障害(DID)は多重人格と言われるもので、最も解離の中で強い症状です。
平均8~9人の人格が存在し、 日常生活のさまざまな状況ごとに別々の人格に切り替わって役割分担するといわれています。

脳と解離の関係

次に解離が起こることによって、脳がどのように変化するか脳科学的に説明します。

島皮質と解離

解離性障害は過干渉、いじめのような慢性的ストレスによって起こり、解離を受けると脳の島皮質、帯状回の部分に変化がみられます。
島皮質は、 体内の体内変化を感知するセンサーの役割や、自意識を認識する働きを果たし、この部分の働きが強いと、ちょっとしたことで敏感に反応するため感受性が強くなります。
また、自意識も明瞭になり自意識過剰気味になります。

島皮質

HSPは、島皮質の働きが強いため、ストレスを受けると過敏に反応しやすくなるのも島皮質の働きが強いためです。
それ故に、若い頃は人一倍繊細で傷つきやすく、防衛反応として解離を受けやすい体質でもあります。

強い解離を受けると右島皮質と右脳の働きが弱くなり、反対に左脳の働きが強まります。
右脳は感情・直観型、左脳は理性・分析型と言われており、左脳にシフトするということは理性型に変異していくということを意味します。
結果、自意識が弱くなり、やや過敏さは緩和されて左脳型傾向になっていきます。

帯状回と解離

帯状回は脳の大脳皮質の内側に存在する、領域で情動や運動、意欲などに関わっています。
帯状回はいくつかの領域に分かれ、前帯状回(ACC)は社会と関わっていくシステム、前中帯状回(aMCC)は行動意欲に関わるシステム、後帯状回は空間認知に関わるシステムを有しています。
解離をうけると帯状回の働きも弱まりますが、その結果、

・社会と関わりにくくなる(一人になりたい ひきこもりの原因になりやすい)
・ノルアドレナリン、ドーパミン低下で報酬系が上手く機能せず無気力になる(無関心、競争心がなくなる)
・ふわふわした感覚(離人症のようなぼやけた感覚)

といった自閉的症状が強まっていきます。

先天的なASDタイプは、島皮質、帯状回の働きが弱く、左脳の働きが強いことから、解離を強く受けることによって、先天的なASDと区別がつきにくくなっていくことが脳の働きから説明がつきます。
女性のASDタイプの人は、男性的な趣味、ガールズトークが苦手、男性と話しが合うというのも、解離の結果男性的な左脳型にシフトした結果とも考えられます。


HSP:右脳、島皮質活性(自意識過剰)、帯状回活性(社交性、行動意欲UP)
慢性ストレスを受けると
ASD的傾向:左脳、島皮質低下(自意識低下、帯状回活性(自閉的、無気力)
つまり、HSPとASD的なものが混合した状態となる。
これでHSP+ASD(発達障害)となるため、区別がつきにくくなるというわけですね。

解離が起こると

慢性的な解離に伴いやすい身体症状としては、からだの固まり、凍りつき、原因不明の不快感、慢性疲労、慢性疼痛、エネルギーの枯渇、息苦しさ、胃腸障害などがあります。

マインドワンダリングでストレス

解離が進んでいくと、離人感特有の意識がとび「ぼー」と、物思いに耽る症状がでてきます。
何もしていないとき、なんらかの思考、関心、注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある脳が示す神経活動をデフォルトモードネットワーク(DMN)といいます。
これは、車のアイドリングのように、エンジンのスタンバイ状態といった感じで、何もしていない割りにはエネルギーをかなり消費しています。
このような状態のときには、アイデアが浮かびやすいともいわれています。
また、さらにその状態から先に進むとマインドワンダリングといった状態に移行し、過去や未来のことを考え、将来の不安や過去の過ちの自責の念にかられストレスを溜めていくことになります。
そのため、家で何もしていないのに疲れるといった原因の一つになります。

意識・感情が薄れる

解離を受けると、意識の座である島皮質の活動が弱まるので意識がぼんやりした感じになります。
現実感が薄れ、色あせ、哲学者のように深く考えたり、芸術のような創作活動に打ち込む人もいます。
時間が過ぎていく感覚も薄れていくため、てきぱきとした切り替えや、スケジュール管理がなかなか上手くできなくなるといった原因にも繋がります。
失感感情で感情の力が弱まってくるので、自己表現力が苦手になってきますが、内面は豊かであるので、外見と内面のギャップに驚かれることがあるかもしれません。
とはいえ、家に籠っての考えすぎはストレスを蓄積することになるので、外に積極的にでていくことも必要です。

人の言う事をよく聞き逃す

頭がぼんやりすると、人のいう事が頭に入ってこなくなり聞き逃し頻度が増えてきます。解離が強くなるほどコミュニケーションが苦手となり、自己肯定感が弱まっていく原因になります。
こうした経験から、人に依頼したり、相談することが億劫になり、1人で作業を進めていくほうが気が楽に感じるようになります。
一方で独習が得意になり、1人で物事を推し進めることに関しては得意です。
とはいえ、社会にでてチームワームの中に入っていくことが苦手になって苦労することにも。


疲れやすくなる

元々感受性が強い上に、解離を受けると、自律神経の乱れが強くでてくるため、年齢とともに疲労がたまりやすく、慢性疲労を抱えやすくなります。
朝起きられない、夜更かししてしまう、といったことで遅刻も増えたり、居眠りしたりといったことも。
会社のような、決まりきった時間管理の環境は、HSP,ASDにとってとてもやりにくい仕事環境ともいえます。
そのため、派遣社員や自営業になる人も。

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